★フランス国立セーブル陶磁器製作所工房作品詳細★ ブランド(原産国)
【セーブル・SEVRES】フランス 作品名(パターン) Amour Capucin(キューピットのカプチン会修士) 原作制作年度 1777年 Louis-Simon Boizot(ルイ-シモン ポワゾ) 復刻年度 1992年 Michel Maillot(ミシェル マイヨー) 作品サイズ 高さ:30cm,幅:18cm,奥行き:17.5cm 特記事項 画像と実際の作品の色合い及び風合いは微妙に異なります。 ギフト包装 対応できません。 参考上代(定価) オープンプライス 作品説明 クリエーター:Michel Maillot(ミシェル マイヨー)フランス国立セーブル陶磁器製作所工房で創作活動をするビスキュイ作家、陶芸家。ビスケット・白磁人形
【この作品は1882~1884年にセーブル工房で改良認可されたPN(ヌーベルペースト)によって制作されています】 この作品の白色磁器(ビスケット)は十八世紀から続く型取り・修復作業アトリエで制作されました。ここではセーブル陶磁器製作所の白色磁器や彫刻類(丸彫り、浅浮き彫り)、ビスケットという意図的に釉薬をかけない白色磁器の作品が1751年及び1752年から制作されています。 作品にはセーブル工房のロゴと制作年度が刻印され、作家のサインが彫り込まれています。 セーブル工房の「ビスケット」という呼び方は、1751年以来の模様も釉薬もないセーブル工房の陶磁器彫刻のことを指す。この呼び名は白い大理石の無垢な冷ややかさを喚起させると同時に、マイセンの彩色された彫刻作品と区別する為に積極的に取り入れられました。 ☆Pate dure nouvelle(ou PN)☆ ヌーベルペースト(新硬質磁器:PN):基本素材はカオリン、長石、水晶(これらの素材は1882~1884年にセーブル工房で開発された)で、PNはこれらの素材を1280℃~1300℃で焼く。 ★Louis Simon Boizot(ルイ シモン ポアゾ)★ 国王直属彫刻家、兼セーブル王立工房彫刻部責任者】 Louis-Simon Boizot(1743年誕生、1809年没)は彫刻家として異例のセーブル王立工房彫刻部(現フランス国立セーブル陶磁器製作所工房)の責任者として30年間弱、その職を任された。ゴブラン織物の布柄画家でもあったがアカデミックで古典的な手法の勉学のためローマへ将来有望な芸術家を約束されたClodionやJean Antoine Houdonらと共に旅をした。1778年王立アカデミー院より画家と彫刻家の認定を受けた。旧体制の中での活動はこのようなものであった。18世紀末の政治、芸術共に混沌とした時代の証人としてルイ十六世、マリーアントワネット、ジョセフィーヌ等、王族の胸像の制作も行った。又、共和主義者のHoche将軍の墓の浮き彫り画も制作した。セーブル工房におけるこの様な制作活動は当時の最高のブロンズ細工師達との共同制作を導き、素焼き磁器のVASE、置時計、ブロンズ細工仕上げの家具など細密芸術への関心とその作成を可能にした。ナポレオンの文芸支援政策により各種の制作活動の後援は幸いながら縮小とはならなかった。その中で荘厳で重厚な構成によって制作された円柱はGRAND ARMEE VENDOME広場、PALMIERの泉、CHATELET広場に設置された。この作家の個人研究は偉大な生活芸術家で色々なものの表像化を精力的に制作していたその当時の代表的な肖像画家であったことも理解させてくれる。 原作者Louis-Simon Boizot(ルイ・シモン ポワゾ)はドゥバリー婦人とルイ十六世に召喚されファルコネが産み出した素焼きの伝統を再開しました。自分の弟子達、ル・リッシュ、ドゥリューのような共同制作者を伴いセーブルがかつてその財を築いたモデルを復活させました。それは、ニンフ、キューピッド、ヴィーナス、貴族の居間やサロン向けの上品な 彫刻、芸術家の肖像画、劇のシーン、時代の風俗、美徳への回帰、ルソーによって すすめられた素朴な生活、神話の寓意などです。実際ファルコネがロシアに発ち、そしてパシュリエは最もよく知られた芸術家の 作品を出版しました。その結果セーブルの製作所が美術館に変わってきました。 ★Sevres(cit de la cramique)★ フランスが誇るセーブル窯はポンパドール婦人の助力もあって、王立窯として発展を遂げました。1759年、王立セーブル製陶所となり、今もフランスの文化と美を伝える優れた陶磁器を生み出し続ける国立セーブル製陶所の歴史はここに始まります。セーブルの功績は、国家的使命ともいえるフランス独自の意匠を確立し、完成度の高い芸術作品を作り続けてきたことにあります。18世紀、セーブルは東洋芸術の様式をうけつぎながらも、当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造しました。「王者の青」「ローズ・ポンパドール」と呼ばれるセーブルの色、華美で鮮麗な装飾、独特の風合を持つソフトペーストなど、他の追随を許さないセーブル芸術が、宮廷文化の中に華開いたのです。盛名を馳せたセーブルも、国窯という背景から生産は非常に限定され、世の人々の目に触れることは少なく、「希少な陶磁器」と呼ばれました。今日に至っても、生産量は年間約6000ピースと限定され、そのほとんどがフランス国家のために作られます。この少量生産は、「最高の作品を作り出す」ための必然であり、その稀少性ゆえに、誇り高きセーブルの名声は一段と高まっています。Amour Capucin(キューピットのカプチン会修士)
■成型 セーブルの四種の成形法のうち、18世紀より伝来のろくろによる成形法は、セーブルにとって不可欠な技法です。カップ、花瓶などの典雅なる曲線美は、全てこのろくろと職人の手で生み出されるのです。 一方、ビスケットは、成功な石膏型で最初の形が作られた後、オリジナル作品を見ながらの仕上げがなされます。貼り合わせ。彫り込みなど、繊細かつ力強い職人芸によって、写実的で躍動美あふれる作品が復刻されるのです。
■素塗り セーブルの地色は、色によって、重ね塗り、たたき、こすりなどの巧みな刷毛さばきが使い分けられています。艶のある地色の美しさは、この伝統的な技法と熟達した職人芸なくしては生まれません。
■絵付け 花、鳥、森、城などの素材を多彩な色で描き出すセーブルの華麗な装飾。絵付け師は、数千種類に及ぶ絵具を駆使し、宮廷文化を飾ったオリジナルを復元します。
■金絵付け 金彩文様は24金を転写紙で刷り込み、贅沢にも再び、刷毛で金粉を施したものです。この転写紙も、デザインを銅版に彫り込んだセーブルのオリジナルです。また直接筆で丹念に絵付けされる文様もあります。焼成後、めのう等で研磨された金彩は量感にあふれ、その贅沢な輝きと艶は類いまれな美しさです。