天地初發(発)の時　髙天の原に 成れる神の名は 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) 次に 髙御産巣日神(たかみむすひのかみ) 次に 神産巣日神(かみむすひのかみ) この三柱の神はみな独神と成りまして 身を隠したまひき 次に國稚く浮きし脂の如くして海月なす 漂へる時葦牙の如く萌え騰る物よりて 成れる神の名は 宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ) 次に 天之常立神(あめのとこたちのかみ) この二柱の神もまた独神と成りまして 身を隠したまひき 上の件の五柱の神は別天つ神 　　　　　　　　　　古事記より (雅号: 清舟) 『古事記』「神代」は天地初発の時に高天原にあらわれる神々から始まる。続いて、「国稚(わか)く浮ける脂の如くして、くらげなすただよへる時」-大地が未熟で固定せず流動している時に「葦」の芽のように萌え出るものが発生したという。この段階であらわれるのは「別天つ神」とされる特別な原初の神々である。 奉書紙: 白 A4サイズ 29.7cm×21cm #書道作品古事記 #書道作品古事記造化の三神 #書道作品古事記神世七代 #書道作品古事記三貴子