アエオニウムは、日当たりと風通しの良い場所で育てるのが理想です。ただし、真夏の直射日光は葉焼けを起こすため注意が必要で、夏場は風通しの良い日陰が適しています。
水やりは、土の表面が完全に乾いてから行い、特に夏場は乾燥気味に管理することが大切です。6~9月の休眠期は、葉水程度に留めるのが良いでしょう。 水やりが多すぎると根腐れを起こす可能性があります。
用土は水はけの良いものを選びましょう。市販のサボテン・多肉植物用の土が便利ですが、水はけさえ良ければ草花用の培養土でも問題ありません。植え替えは春または秋に行い、植え替え前には数日間水やりを中止して用土を乾燥させることが推奨されます。
肥料は控えめに与え、生育期(10~5月頃)に緩効性化成肥料や液体肥料を少量施用するのが一般的です。休眠期には肥料を与えない方が良いでしょう。アエオニウムは肥料がなくても育つ丈夫な植物ですが、より大きく育てたり、発色をよくしたい場合は追肥も検討できます。
温度管理も重要で、高温多湿や寒さには弱いため注意が必要です。冬場は5℃以下にならないように室内に取り込み、晴れた日の昼間は日光に当てるようにしましょう。霜や雪に当たると枯れる可能性があるため、冬期の管理には細心の注意が必要です。
病害虫としては、根腐れや凍結、カイガラムシなどが挙げられます。予防として、定期的にオルトランを土にまくなどの対策が有効です。
アエオニウムの増やし方としては、挿し木、株分け、種まきが挙げられます。挿し木は秋から春にかけての生育期に行い、茎の先端を10cm程度に切って清潔な土に挿すと、2~3週間で発根します。また、植え替えの際に根元から出ている株を外して株分けすることも可能です。 さらに、種類によっては葉挿しや種まきも可能です。剪定は10~5月が適期で、枯れた葉を取り除いたり、伸びすぎた茎や花茎を切り戻すことで、切り口から新芽が出てくることもあります。