自宅保管の品です。中身は大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
ホームレス失格 松井計
ホームレスから社会復帰するのはかくも過酷だった…。安息の住処の獲得と、読者からの思わぬ反響、作家は借金返済と仕事に専念しようとしたが、想像を絶する悪夢の日々に直面し、苦悩する。『ホームレス作家』に続く、衝撃のノンフィクション第2弾!
「確かにこの日、私は定住の場を回復して、“ハウスレス”ではなくなった。しかし、“ホーム”という言葉が家族の存在を前提とするのだとしたら、私はまだ“ホームレス”の状態を脱したわけではなかった」―安息の住処を獲得した作家は借金返済と仕事に専念しようとしたが、想像を絶する悪夢の日々に直面し、苦悩する。はたして再生の道は…。
目次
第1章 新宿暑い夏(二〇〇一年七月新宿;コマ劇場前の人々 ほか)
第2章 静かな生活(戻ってきた荷物;慈愛寮職員からの思わぬ言葉 ほか)
第3章 迷走の日々(ある区議との出会い;品川区役所の対応 ほか)
第4章 存在理由(ホームレス青年との対話;
レビューより
この作品にも引き込まれてしまいました
ホームレス作家は、夜通し歩き回る描写にリアリティがあった。本作では、品川区との妻子をめぐっての戦いの描写に引き込まれ、この人の文章には力があると思った。テレビ撮影やら議員やら出てきて、賑やかでもある。ただ、終わり方が唐突である。何か、無理やり終わらせなければならない事情があったのだろうか。他に本も書いていないようで、他人事ながら心配である。
ある作家が原稿を書けなくなり、妻子ともども公団住宅を追い出されて、妻子は保護施設へ、作家はホームレスに堕ちていく様とそこから這い上がる姿をドキュメントの形で書いている。 「他者に対する決定的な想像力の欠如」の権現というべき区役所の職員とのやり取りは、一般人が一人で行政に立ち向かうには圧倒的に不利なことをまざまざと痛感させられる。 か細い平均台の上を歩いていて、そこには大きな陥穽があり、落ちるのは一瞬でありそこから這い上がるのは難しい。そんな当たり前のことを迫真の姿で気づかせてくれる。