「高級御硯筥(こうきゅうおすずりばこ)」
解説:
1. 外箱(1枚目):
「高級御硯筥」とあり、「東京 四宝堂謹製」と書かれています。つまり、東京の「四宝堂」という工房が製作した高級な硯箱です。
硯箱は書道に使う道具を収める箱で、硯(すずり)、筆、墨、文鎮などを収納するためのものです。
現在は道具が入っていませんが、中央の金属製の部分は「水滴(すいてき)」または「水差し」で、墨を磨る際に少量の水を硯に垂らすための道具です。
黒漆塗りで、螺鈿(らでん:貝殻を象嵌して模様にする技法)と思われる装飾が施されています。上品で伝統的な工芸品です。
日本の伝統的な書道道具を収めるための高級硯箱で、漆塗り・螺鈿装飾が施された美術工芸品でもあります。もしご興味があれば、書道用具を揃えて実際に使用することもできますし、飾りとしても価値があります。
保管品のため、外箱の状態は悪いです。
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