この油彩画は、コロナ禍が始まった2020年に最初の一筆を入れた作品でございます。
あの混沌とした日々の中、自分でも気づかないうちに、魂が「呼吸」し、安らぎを求めていたのだと思います。当時は自分が何を求めているのかさえ分からず、ただその時の衝動のままに描き進めてまいりました。
この絵には、いくつもの「記憶の層」が重なっております。現在の色彩の下には、その時々の感情の変化に伴い、描き直された別の構図や旧いアイデアが幾層にも眠っております。一度描き終えては納得がいかず、また別のアイデアを重ねる……その試行錯誤を繰り返し、ようやく2023年になって筆を置き、今の状態に辿り着くことができました(笑)。
この度、大切にしてきたこの作品を手放す決意をいたしましたのは、新しい創作活動への一歩を踏み出すための原動力にしたいと考えたからでございます。新しく画材やキャンバスを揃え、再び情熱を持って制作に励むための資金に充てさせていただきたいと思っております。
私のこれからの歩みを応援してくださる方、そしてこの作品に縁を感じてくださる方との出会いを心より願っております。何卒よろしくお願い申し上げます。
サイズ :80.3 × 65.2 cm (F25)