「必要なのは、此(こ)の日本魂を養ふことである」
GHQによりA級戦犯に指定された稀代のジャーナリスト徳富蘇峰(本名 猪一郎)の奇書「宣戦の大詔」が復刻されました。
母方の祖父のおかげでGHQにより禁書指定され焚書されたはずの原書、GHQが日本を去り、泣きたいほどに愛する祖国日本が独立を果たした後に何度か勇気ある出版社によって復刻された復刻版を手にする機会に恵まれた事もあり、この度、経営科学出版と杉原志啓先生によって再び復刻され、尚且つ十分な解説まで用意された本書を比較読みできるという至福の時を得る事が出来ました。
そんな徳富蘇峰による魂を揺り動かされ、心の琴線を猛烈にかき乱される「宣戦の大詔」を出品します。
復刻版 蘇峰徳富猪一郎 謹解 宣戦の大詔
発 行 令和5(2023)年11月30日第1版第1刷復刻版初版
発行元 経営科学出版
『宣戦の大詔』
東條英機「蘇峰先生、どうか開戦詔書にご意見を…」
緊迫した空気の中、東條英機首相が重い口を開いた。
「蘇峰先生、今こそ歴史の大転換点に、あなたの知恵を開戦詔書に託したいのです。」
「開戦詔書」は、まさに歴史の波に乗り日本が運命を賭ける文書。
天皇陛下の意志を伝え、日本がなぜ強大なアメリカやイギリスとの戦争に踏み切ったのか、その理由と正当性を世界に堂々と宣言する、極めて秘密の文書でした。
その詔書に意見を求められたのは、軍人でも政治家でもない、ある一人の独創的な民間人だった。通常では考えられないほどの信頼を背負って。
この特権を与えられた蘇峰は、その鋭い洞察力で詔書に深い影響を及ぼし、数箇所にわたり重要な修正を加えた。これは、国家の運命を左右する文書に、非軍人・非政治家が手を加えたという驚異の事実であり、その背景には深い歴史のドラマが存在した…。
日米政府を動かした民間日本人
戦前の日本言論界を動かした巨星。
71年間にわたり「日本言論界の艦橋」に立ち続けます。
彼は多くの日本人に愛されたのです。