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新品
『ワシントン・スクエアの謎』
ハリー・スティーヴン・キーラー 著/井伊順彦 訳
2015年5月30日発行、初版
定価2,000 円+税
216ページ
論創社
思いつきのプロット、怪しい東洋人、でたらめな偶然……もちろんつまらないし心底くだらない。そんなのわかりきってるだろ!だってキーラーなんだから。文句言う人は普通の面白いミステリ読んでればよろしい。
「ミステリジャンルにおける至高なる狂える天才」(ネヴィンズJr)といわれたハリー・スティーヴン・キーラー。
長編70冊以上を物したこの作家は、その奔放で独創的、マッドで孤高の作風から、後年、史上最低の探偵小説家とか、ミステリ界のエド・ウッド、といった評価もされ、一部のマニアにはカルトな人気を誇る作家。
五セント白銅貨を高額で買い集める男の真意とは? シカゴへ来た青年が巻き込まれる奇妙な犯罪。甲賀三郎によって紹介された、作者からの
【公明正大なる挑戦状】が読者の知的好奇心を刺激する怪作。
ハリー・スティーヴン・キーラー
1890年、アメリカ、イリノイ州シカゴ生まれ。鉄工所で働きながらパルプ雑誌へ投稿をはじめ、雑誌編集者を務めた事もある。1924年に初長編"The Voice of the Seven Sparrows"を発表し、本格的な作家活動を開始。30年代の人気絶頂期には作品の映画化もされたが、やがて人気は下火となっていく。前衛的な作風が特徴的であり、" The Case of the Mysterious Moll"(45)など、多数の長編を遺した。67年死去。
井伊順彦
早稲田大学大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。編訳書に20 世紀英国モダニズム小説集成『自分の同類を愛した男』および『世を騒がす噓つき男』(ともに風濤社)など。訳書にG・K・チェスタトン『法螺吹き友の会』、ニコラス・ブレイク『短刀を忍ばせ微笑む者』(ともに論創社)など多数。トマス・ハーディ協会、ジョウゼフ・コンラッド協会、バーバラ・ピム協会(いずれも英国)各会員。
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この機会にぜひ
柳下毅一郎