この書籍は、富山県立山町にある「立山博物館」が開催した特別企画展の図録。一般的な立山信仰のイメージを超え、その多様な側面、特に「立山温泉」との密接な関係に焦点を当てています。
立山信仰と聞いて、多くの方は修験道の厳しい修行や、立山曼荼羅に描かれた地獄絵図を思い浮かべるかもしれません。しかし、本書では、これまであまり光が当てられてこなかった立山温泉が、いかに立山信仰の重要な要素であったかを、豊富な資料と写真で解き明かします。温泉地としての立山が、信仰の対象としてどのように位置づけられ、人々にとってどのような意味を持っていたのかが詳細に解説されており、その知られざる歴史に触れることができます。
特に注目すべきは、立山温泉の歴史、湯治文化、そして信仰との結びつきに関する記述です。温泉地としての賑わいや、そこで行われた宗教的な儀式など、視覚的にも興味深い資料が多数収録されています。また、温泉文化を通じて、信仰が人々の生活にどのように溶け込んでいたのかを理解することで、立山信仰の全体像をより深く捉えることができるでしょう。立山の歴史や文化、温泉に関心のある方だけでなく、日本の信仰の多様性や、地域と宗教の関係性について深く知りたい方にとって、この図録はまさに必携の資料となります。
富山県立山博物館 A4版 48ページ
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