アナーキズムをテーマにしたGA!FAから、
現代アーティスト 柳幸典の『アントファーム』
ゲルハルト・リヒターの『Strip painting』
アンドレス・グルウスキーの写真より
インスパイアドされた、
近代国家の国旗がプリントされた布をメディウムにした、ストールシリーズのシン・作がトージョー。
今回わ、
「宵闇」、「降地」の半分の長さと細さ。
首を一周して喉元から25cmほど余り気軽に巻けマス。
が、国家溶解の様相を呈したその姿と、
「クラストの極致」の様な凄みわ健在で、
タイニーながら視るものに迫る存在感でガンス。
サイズ:
長さ約103cm(フリンジ含まず)
幅 約6cm
元わ、近代国家のカラフルな国旗がプリントされた綿布1枚。
それを縦に裂きミシンで仮縫後に、
横から手縫いで極彩色の刺繍糸で
刺し子を施して接着。
その上から製品加工をした1本。
日本製の自然由来で環境負荷の少ない染料を使用し、“Caretaker” 「Reprints」と同じ工程で染色しておりマス↑
高温の染液と水の冷気で洗いにかけられ、
天風にさらされて生まれる色味と風合い。
布や糸の地の色と染液が混ざり合い
縦と横に不思議な広がりを魅せる視覚の妙。
襤褸や裂き織り、クラスト、刺し子でもない、
GA!FAオリジナルの思想と製法で
人の手によってつくられた、
力強く、呪術的な1本。
●
このシリーズも回を重ねて来ましたので、
小話をひとつ。
実話、
タイトルわ、
全て、やまとことばの時刻を表す言葉でして、
時を告げるものとなっておりマス。
「宵闇」の通り
主に夜をイメージしておりマスが、
何度も染め重ねるアイデアわ、
「カジミール・マレーヴィチ」の『黒の正方形』から。
ご存知の通り、
黒と云ふ色わ自然界にわないそうで、
顔料で黒っぽいものわ作れマスが
染料でわない。
マレーヴィチわ、
無対象 零としての『黒の正方形』を描く際に、
自然界に存在しない黒を作り出す為に、
様々な色を塗り重ねたそうデス。
我々が思ってiLL黒とわ、たくさんの色の集まりナンですパンですコメ食いねぇ。
今、世の中、
だんだんと暗ぁくなってきて、
日が暮れて、黒ずんできたように観えますがね、
その色ひとつひとつわ、あっしらなんじゃぁないですかい?
問いふ事なんで。